icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻12号

2002年11月発行

セミナー ドレッシング—創傷管理の新たな展開・4

尿路ストーマにおけるドレッシング

著者: 鈴木謙一1

所属機関: 1いわき市立総合磐城共立病院泌尿器科

ページ範囲:P.1081 - P.1086

文献概要

 尿管皮膚瘻,回腸導管などの尿路ストーマにおいて,ストーマ周囲皮膚炎は頻度の高い合併症である。その原因としては,ストーマの陥没や位置不良による尿と皮膚の接触機会の増加,そしてアルカリ尿であることが多い。そのためストーマ周囲皮膚炎の予防と治療には,適切な皮膚保護剤を用いたドレッシングによる管理とともに,皮膚表面は弱酸性であるため,尿を酸性に維持することが大切になる。カテーテル留置例などで,頑固な尿路感染によるアルカリ尿には,抗生剤による治療が必要となり,またクランベリージュースの摂取は尿の酸性化,尿路感染の予防において有益である。尿路ストーマの管理は,尿を酸性に維持し,尿と皮膚との接触をできるだけ避けるドレッシンクが必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら