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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻12号

2002年11月発行

症例

鼠径ヘルニア術後に発生した縫合糸による膀胱周囲肉芽腫

著者: 冨田雅之1 成岡健人1 山田裕紀1 古田希1 池本庸1 大石幸彦1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.1093 - P.1095

文献概要

 65歳,男性。1年前に左鼠径ヘルニア手術の既往あり。主訴は顕微鏡的血尿。膀胱鏡で,充実性の腫瘤を膀胱頂部に認めた。2度にわたりTURを施行したが,病理診断ではdysplasiaおよび炎症であつた。2か月後に腫瘤は膀胱の同部位に再発し,短期間で増大したため,膀胱部分切除術を施行した。その結果,肉芽組織に囲まれた絹糸を認めた。過去に膀胱手術の既往がないため,縫合糸は鼠径ヘルニア手術に関連したものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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