icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻13号

2002年12月発行

文献概要

特集 私の行っている縫合と吻合の手技・3

膀胱切開法と膀胱縫合法

著者: 上田陽彦1

所属機関: 1大阪医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.1109 - P.1115

文献購入ページに移動
 手術に先立ち,可能であれば,滅菌精製水あるいは空気にて膀胱を膨らませておく。腹直筋前鞘を切開後,腹直筋を鈍的に左右に開くと膀胱頂部・前壁が出現する。切開予定部の両側を3号絹糸にて2点支持し,その間を切開し膀胱内腔に到達する。膀胱の縫合・閉鎖には必ず吸収糸を用いる。全層を2-0吸収糸にて結節縫合し,これらの縫合間に漿膜結節縫合を施し第1列縫合糸を埋没させる方法と,粘膜を3-0吸収糸で連続縫合し漿膜・筋層は2-0吸収糸で結節縫合する方法の2通りがある。すべての操作が終わった後,膀胱前腔にドレーンチューブを留置し,尿道留置カテーテルもしくは膀胱瘻カテーテルを通して持続排尿させ,膀胱内腔を空虚に保つことが大切である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら