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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻13号

2002年12月発行

特集 私の行っている縫合と吻合の手技・3

精管の吻合—精管・精管吻合,精管・精巣上体管吻合を含めて

著者: 永尾光一1 三浦一陽1 石井延久1

所属機関: 1東邦大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.1139 - P.1145

文献概要

 卵細胞質内精子注入法の出現により生殖医療は劇的に進歩したが,閉塞性無精子症の治療の第一選択は精路再建術であり手術成績も悪くない。精巣容積が正常で精管を触知でき,血清卵胞刺激ホルモン(FSH)が正常で精巣生検で精子形成能の著しい低下がない場合は再建の適応である。精管精嚢造影で精管部や射精管部に閉塞がない場合は精巣上体部の閉塞を疑う。精管精嚢造影と精管・精管吻合術の時に精巣側精管内洗浄液検査をわれわれは施行しているが,精子が確認できれば再建の成績が良い。精管吻合にはさまざまな専用の器具が必要で使用法の習得が必須である。精管・精管吻合術は2層縫合が望ましく,精管・精巣上体管吻合術では側端吻合法がよく行われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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