文献詳細
セミナー ドレッシング—創傷管理の新たな展開・5
文献概要
感染創とは単に創表面に細菌が生着するコロニゼーションではなく,生体の免疫能が破綻し組織内で微生物が増殖している創をさす。感染創に対する局所管理には,1)膿瘍腔の開放と排膿,2)壊死組織の除去,3)創消毒の廃止,4)細菌に対する抗菌剤投与,5)滲出液や膿の吸収,6)創内の湿潤環境の保持,7)創周囲皮膚の浸軟防止,8)ポケット(cavity)や洞(sinus)などの死腔の閉塞,9)創の汚染防止と創からの環境汚染防止,10)炎症期から増殖期への移行の判定が重要であり,それらの目的にあった処置,ドレッシングの選択を行わなければならない。
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