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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻3号

2002年03月発行

綜説

尿路結石の成因と再発予防

著者: 正井基之1

所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院泌尿器科

ページ範囲:P.197 - P.207

文献概要

 結石の形成は尿中における結晶核形成,結晶の成長および凝集のために起こるとされてきたが,最近は結晶の管腔細胞への付着に焦点が当てられている。高シュウ酸尿は結晶形成を促進するだけではなく,上皮細胞への障害にも影響している可能性がある。また尿中の高分子物質は結晶の成長,凝集のみならず管腔細胞への付着にも関係している。チャンネル・トランスポーターの研究により,尿細管性アシドーシスやシスチン尿症の原因はかなり解明されてきた。しかしながら結石患者にみられるmild hyperoxaluriaの原因に関しては,種々の原因が提唱されているが,いまだ明らかではない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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