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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻3号

2002年03月発行

症例

急性上腸間膜動脈塞栓症と腎梗塞同時発症の1例

著者: 羽賀宣博1 宍戸啓一1 高橋則雄1 梅田弘幸2 村上房夫2 山口脩1

所属機関: 1福島県立医科大学泌尿器科 2太田綜合病院附属太田西の内病院泌尿器科

ページ範囲:P.249 - P.252

文献概要

 56歳,男性。腹痛,背部痛を主訴に来院し,腎機能障害,白血球およびトランスアミナーゼの上昇を認めるため,腎梗塞の疑いで当科に紹介された。血管造影上,上腸間膜動脈と腎動脈の閉塞を認めた。抗凝固療法を施行し,上腸間膜動脈の血流は一時的に改善したが,腸管壊死が生じ,小腸部分切除を施行した。腎機能障害は遷延し,週1回の血液透析を施行中である。両疾患を生前に診断し得たのは本邦で2例目である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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