文献詳細
増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅰ.泌尿器科病棟管理の基本
文献概要
1 はじめに
この10年間に悪性腫瘍患者,特に末期癌患者に対するインフォームド・コンセント(Informed Consent)は,「患者に正確な病名を告げる(告知:Truth Telling)」ことから,「患者にいかに分かりやすく病状を伝えて理解を得た上で,どのように患者を支援していくか(Informed Consent)」という質的な内容へと変遷してきた。また,告知内容を含めた医療情報の開示が求められる時代背景をも踏まえ,我々泌尿器科医は末期患者の「診断と治療の自己選択と決定を支援するコミュニケーションの場の設定」に対し,検討すべき時期にきていると考える。
平成13年度に行われた東京都民2,159名の病名告知に関する調査では,医師に診てもらって「十分な説明があった」が65%に対して「説明はほとんどなかった」が5%存在した。癌などの病気になった場合,治る見込みがあるときの「病名告知を希望する」が87%認められたのに対し,「希望しない」は4%であり,治る見込みのないときの「病名告知を希望する」が64%あったのに対し,「希望しない」が13.2%を占めていた。
この10年間に悪性腫瘍患者,特に末期癌患者に対するインフォームド・コンセント(Informed Consent)は,「患者に正確な病名を告げる(告知:Truth Telling)」ことから,「患者にいかに分かりやすく病状を伝えて理解を得た上で,どのように患者を支援していくか(Informed Consent)」という質的な内容へと変遷してきた。また,告知内容を含めた医療情報の開示が求められる時代背景をも踏まえ,我々泌尿器科医は末期患者の「診断と治療の自己選択と決定を支援するコミュニケーションの場の設定」に対し,検討すべき時期にきていると考える。
平成13年度に行われた東京都民2,159名の病名告知に関する調査では,医師に診てもらって「十分な説明があった」が65%に対して「説明はほとんどなかった」が5%存在した。癌などの病気になった場合,治る見込みがあるときの「病名告知を希望する」が87%認められたのに対し,「希望しない」は4%であり,治る見込みのないときの「病名告知を希望する」が64%あったのに対し,「希望しない」が13.2%を占めていた。
掲載誌情報