文献詳細
増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅴ.術前・術後1週間の患者管理
文献概要
1 はじめに
陰嚢内臓器は精巣,精巣上体,精索から構成される。陰嚢内手術はこれらの臓器を対象とし,摘出術,形成術などが行われる(表1)。陰嚢内手術は比較的低侵襲であり,術後の回復も早いので,クリニカルパスを作成しやすい。陰嚢内手術で注意すべきことは術後出血による陰嚢内血腫形成と,術創の感染である。陰嚢は伸展性に富むのでoozingが遷延しやすく,意外と大きな大きな血腫ができやすいからである。したがって術中に正確な止血操作を行うのはもちろんであるが,術後観察も重要である。本稿では鼠径部から陰嚢の範囲における陰嚢内手術を念頭におき,その周術期の患者管理について記す。
陰嚢内臓器は精巣,精巣上体,精索から構成される。陰嚢内手術はこれらの臓器を対象とし,摘出術,形成術などが行われる(表1)。陰嚢内手術は比較的低侵襲であり,術後の回復も早いので,クリニカルパスを作成しやすい。陰嚢内手術で注意すべきことは術後出血による陰嚢内血腫形成と,術創の感染である。陰嚢は伸展性に富むのでoozingが遷延しやすく,意外と大きな大きな血腫ができやすいからである。したがって術中に正確な止血操作を行うのはもちろんであるが,術後観察も重要である。本稿では鼠径部から陰嚢の範囲における陰嚢内手術を念頭におき,その周術期の患者管理について記す。
掲載誌情報