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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻4号

2002年03月発行

文献概要

増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル Ⅴ.術前・術後1週間の患者管理

陰嚢内手術

著者: 五十嵐辰男1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院遺伝子機能病態学(泌尿器科)

ページ範囲:P.323 - P.327

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1 はじめに
 陰嚢内臓器は精巣,精巣上体,精索から構成される。陰嚢内手術はこれらの臓器を対象とし,摘出術,形成術などが行われる(表1)。陰嚢内手術は比較的低侵襲であり,術後の回復も早いので,クリニカルパスを作成しやすい。陰嚢内手術で注意すべきことは術後出血による陰嚢内血腫形成と,術創の感染である。陰嚢は伸展性に富むのでoozingが遷延しやすく,意外と大きな大きな血腫ができやすいからである。したがって術中に正確な止血操作を行うのはもちろんであるが,術後観察も重要である。本稿では鼠径部から陰嚢の範囲における陰嚢内手術を念頭におき,その周術期の患者管理について記す。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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