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小さな工夫
細径硬性尿管鏡を用いた尿道内バルーンカテーテルの留置
著者: 藤田哲夫1 志村哲1
所属機関: 1北里大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.369 - P.369
文献購入ページに移動今回我々が経験した症例は,前立腺手術後の尿道狭窄例であった。前立腺部尿道に狭窄を認め内尿道切開術を施行したが,6時方向に手術の影響と考えられる陥凹を認めた。十分な内尿道切開術を施行後,ガイドワイヤーを通じ18Fr腎盂バルーンカテーテルの留置を試みたが,6時方向の陥凹にカテーテル先端が落ち込み,挿入不可能であった。スタイレットを用いた挿入も試みたが,前立腺部尿道穿孔の危険性が高いと判断し,細径硬性尿管鏡を用いてカテーテルを留置した。細径硬性尿管鏡はACMI社製6.9Fr Micro−6(以下MR−6と略す)を使用した。MR−6に18Fr腎盂バルーンカテーテルを被せ(図),ガイドワイヤーをMR−6のワーキングチャンネルに通した後に,直視下に尿道を観察しながらカテーテル付きMR−6を膀胱内まで到達させた。
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