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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻6号

2002年05月発行

文献概要

症例

腹腔鏡下前立腺全摘除術後に認められた総腓骨神経麻痺の1例

著者: 荻原雅彦1 横田崇1 鎌田竜彦1 鈴木一裕1 山口脩1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.439 - P.441

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 症例は69歳,男性。検診でPSA高値を指摘され当科を受診した。T1C前立腺癌の診断下,開脚仰臥位にて腹腔鏡下前立腺全摘除術が施行された。術翌々日歩行を開始したところ両下肢の下垂がみられ,精査で総腓骨神経麻痺と判明した。ビタミンB12内服,理学療法により症状は消失し,神経伝達速度でも改善が認められた。麻痺の発症機転として,長時間の下肢過伸展および外旋,気腹や頭低位による下肢の血流障害が考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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