文献詳細
小さな工夫
文献概要
日常の泌尿器科の診療において,血尿を呈する症例は高頻度にみられる。外来においては,出血性膀胱炎,特発性腎出血,進行した尿路上皮腫瘍や前立腺癌などで経過を観察している通院症例,病棟においては,近年の経尿道的内視鏡手術の増加によりその手術操作前後に,経時的に血尿の程度を観察せねばならない症例など,医師や看護師のみならず,患者本人もその血尿の程度を評価する必要がある場合も少なくない。
すべての症例に対して,出血量把握のためだけに,頻回に採血検査を行うことは不可能かつ問題である。採血検査をすることなく,簡便に血尿の程度を判定することはなかなか難しいが,家庭や外来,ベッドサイドの日常診療において,医師,看護師,患者それぞれが共通の認識をもって,血尿を客観的に評価可能な,何らかの簡易的な基準の設定はどうしても必要となってくる。
すべての症例に対して,出血量把握のためだけに,頻回に採血検査を行うことは不可能かつ問題である。採血検査をすることなく,簡便に血尿の程度を判定することはなかなか難しいが,家庭や外来,ベッドサイドの日常診療において,医師,看護師,患者それぞれが共通の認識をもって,血尿を客観的に評価可能な,何らかの簡易的な基準の設定はどうしても必要となってくる。
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