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小さな工夫
文献概要
排泄性尿路造影(IVP)は,最も基本的な泌尿器科検査の一つで,本質的には分腎機能検査であるが,実際にはその手技の簡便性から尿路の形態学的な変化を検出する目的で行われることが多いと考えられる。
一般に尿路通過障害が存在する場合,その部位より上部の尿路は拡張し,さらに造影剤の排泄遅延も伴うため,通常の撮影で通過障害部位を同定するには困難なことが多い。その対策として,造影剤の量を増量する,撮影時間を延長する,体位を立位にする,などの処置が一般に行われているが,今回我々は腹臥位IVPを施行し,容易に明瞭な画像を得ることができたので報告する。
一般に尿路通過障害が存在する場合,その部位より上部の尿路は拡張し,さらに造影剤の排泄遅延も伴うため,通常の撮影で通過障害部位を同定するには困難なことが多い。その対策として,造影剤の量を増量する,撮影時間を延長する,体位を立位にする,などの処置が一般に行われているが,今回我々は腹臥位IVPを施行し,容易に明瞭な画像を得ることができたので報告する。
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