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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻7号

2002年06月発行

特集 腹腔鏡下前立腺全摘除術

腹腔鏡下前立腺全摘除術—バルーンによるRetzius腔の展開

著者: 川喜田睦司12 室田卓之1 松田公志1

所属機関: 1関西医科大学泌尿器科 2現:神戸市立中央市民病院泌尿器科

ページ範囲:P.497 - P.501

文献概要

 Guillonneauらが確立した腹腔鏡下根治的前立腺全摘除術(Montsouris法)はすべての操作を腹腔内より行うが,腹腔内の合併症や膀胱損傷の危険がある。そこで経腹膜的に精嚢を剥離した後は腹膜外で操作する方法を考案した。Retzius腔を腹膜外よりPDBTM system dissec-tion balloon(タイコ ヘルスケア ジャパン社製)にて剥離し,穿刺部位を変えずにトロカーを腹膜外へ挿入し直す。以後の操作はMontsouris法に準じて行う。この方法により長時間にわたる過度のTrendelenburg体位を避け,腹腔内合併症を少なくすることができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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