文献詳細
小さな工夫
ポータブルトイレを応用した女子排尿造影の試み
著者: 森久1 竹田晃与2
所属機関: 1名古屋徳洲会総合病院泌尿器科 2名古屋徳洲会総合病院放射線科
ページ範囲:P.743 - P.743
文献概要
本院のX線透視装置(図1)の足場は野球で用いるホームベース様の形をしており,面積は約2,400cm2である。ポータブルトイレの底面積は1,500cm2で,その上に置いてみたところ,前方が10cmほど突き出し安定性を欠いていた。そこで,一般のX線造影台の足台に木製のテーブル様台(約120×80cm)を取りつけ,一般のポータブルトイレを置いて安定させた(図2)のち,患者を座らせ,排尿時膀胱造影をX線下で行うことができるようにした。足台の固定にはその裏面にコの字型の金属を取りつけ,元からある足場に挟み込むようにし,しかも足台の前方両側と手すりを金属製のワイヤーで固定して足場の補強にも十分な配慮をした。もし,患者の体重が100kgを越えるような場合は,安全性を考えて足台の下に机を置くなどして強化している。
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