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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻9号

2002年08月発行

小さな工夫

ポータブルトイレを応用した女子排尿造影の試み

著者: 森久1 竹田晃与2

所属機関: 1名古屋徳洲会総合病院泌尿器科 2名古屋徳洲会総合病院放射線科

ページ範囲:P.743 - P.743

文献概要

 女子排尿時膀胱造影は近年の尿失禁患者の増加に伴い検査件数も増えている。しかし,高値(約30万円)である排尿時膀胱造影撮影架台のない本院では,一般のX線造影台を用いて行っている。そこでの小さな工夫をここに紹介する。
 本院のX線透視装置(図1)の足場は野球で用いるホームベース様の形をしており,面積は約2,400cm2である。ポータブルトイレの底面積は1,500cm2で,その上に置いてみたところ,前方が10cmほど突き出し安定性を欠いていた。そこで,一般のX線造影台の足台に木製のテーブル様台(約120×80cm)を取りつけ,一般のポータブルトイレを置いて安定させた(図2)のち,患者を座らせ,排尿時膀胱造影をX線下で行うことができるようにした。足台の固定にはその裏面にコの字型の金属を取りつけ,元からある足場に挟み込むようにし,しかも足台の前方両側と手すりを金属製のワイヤーで固定して足場の補強にも十分な配慮をした。もし,患者の体重が100kgを越えるような場合は,安全性を考えて足台の下に机を置くなどして強化している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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