文献詳細
セミナー 泌尿器科診療とリスクマネジメント 1
文献概要
医療事故の要因には,「ヒューマンエラー」,「医療従事者の知識不足や技術の未熟さ」,「規則違反」,「医療機関におけるさまざまなシステムの欠陥」が挙げられている。中でも「ヒューマンエラー」は事故の直接の原因となるため「active failure(直接的な失敗)」と,「システムの欠陥」は「latent failure(隠れた欠陥)」とよばれる。いずれも事故防止対策などの中心課題となるべきであるが,他方,医療倫理面に配慮し,インフォームド・コンセントを徹底することがより大切であり,医療の質を向上させるためのリスクマネジメントでなければならない。
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