文献詳細
原著
文献概要
1996~2000年に浸潤性膀胱癌症例9例(T2b,n=2;T3b,n=3;T4,n=4)に抗癌剤(CDDPおよびTHP-ADM)動脈内注入+放射線療法を施行した。近接効果はCR 3例,PR 2例,NC 3例,PD 0例(1例は治療中,骨髄抑制をきたし肺炎のため死亡)で奏効率62.5%であった。動注放射線療法後4例に膀胱全摘を施行した。全体の生存率は1年75%,2年62.5%,5年41.7%であり,膀胱全摘群が非全摘群より良い傾向にあった(p<0.07)。全体の非再発率は1年58.3%,5年58.3%であった。主な副作用は骨髄抑制,食思不振,下痢,臀部痛,萎縮膀胱などであった。
掲載誌情報