icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科57巻1号

2003年01月発行

原著

浸潤性膀胱癌に対する動注放射線療法

著者: 小池秀和1 岡村桂吾1 松尾康滋1 矢嶋久徳1

所属機関: 1前橋赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.43 - P.46

文献概要

 1996~2000年に浸潤性膀胱癌症例9例(T2b,n=2;T3b,n=3;T4,n=4)に抗癌剤(CDDPおよびTHP-ADM)動脈内注入+放射線療法を施行した。近接効果はCR 3例,PR 2例,NC 3例,PD 0例(1例は治療中,骨髄抑制をきたし肺炎のため死亡)で奏効率62.5%であった。動注放射線療法後4例に膀胱全摘を施行した。全体の生存率は1年75%,2年62.5%,5年41.7%であり,膀胱全摘群が非全摘群より良い傾向にあった(p<0.07)。全体の非再発率は1年58.3%,5年58.3%であった。主な副作用は骨髄抑制,食思不振,下痢,臀部痛,萎縮膀胱などであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら