臨床泌尿器科57巻12号

2003年11月発行

症例

レーザー治療が有効であった小児膀胱血管腫

著者： 田中孝直¹ 加藤香廉¹ 丹治進¹ 近田龍一郎¹ 藤岡知昭¹ 石川健²

所属機関： ¹岩手医科大学医学部泌尿器科 ²岩手医科大学医学部小児科

ページ範囲：P.1025 - P.1027

文献概要

　症例は5歳，男児。無症候性肉眼的血尿の精査中，膀胱鏡検査で右側後壁に4mm大の暗紫色腫瘤を2個認め膀胱血管腫と診断した。病変部に対し，全身麻酔下，経尿道的にKTPレーザー照射を施行し，術後24か月を経過した現在，血尿および再発を認めていない。本症例は，小児膀胱血管腫の本邦報告例の18例目にあたる。