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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科57巻13号

2003年12月発行

症例

直腸原発gastrointestinal stromal tumorによる尿閉

著者: 線崎博哉1 多和田俊保1

所属機関: 1常滑市民病院泌尿器科

ページ範囲:P.1091 - P.1094

文献概要

 患者は54歳,男性。排尿困難を主訴に当院を受診した。超音波検査で両側水腎,尿閉を認め,バルーンカテーテルを留置し約1,500mlの尿流出を認めた。尿閉解除後も右腹部に鵞卵大腫瘤を触知したため,精査目的に入院した。直腸診で肛門は著しく狭窄,直腸壁は石様硬であった。腫瘍マーカーはいずれも正常値であった。腹部CT,MRI検査にて直腸付近に長径約26cmの巨大な腫瘍を認めた。入院後イレウスをきたし,人工肛門造設術を施行した。確定診断のため経肛門的直腸生検を施行し,病理組織化学的に悪性gastrointestinal stromal tumor(GIST)と診断された。現在鎮痛剤による疼痛コントロールと定期的なバルーンカテーテルの交換を行っている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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