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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科57巻13号

2003年12月発行

文献概要

症例

尿閉で始まり診断の遅れた女性尿道腺癌

著者: 加藤久美子1 佐井紹徳2 平田朝彦1 鈴木弘一1 吉田和彦1 村瀬達良1

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院泌尿器科 2葵皮膚泌尿器科

ページ範囲:P.1095 - P.1098

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 72歳女性が排尿困難で受診し,短期間で尿閉となった。膀胱鏡で尿道狭窄を認めたが,粘膜面の異常はなかった。間欠導尿を指導し精査を予定したが,他院に入院し尿道カテーテルを留置され,原因精査は看過された。初診から2年半後に性器出血で再診し,CT,MRIで尿道を取り巻き腟前壁に浸潤する腫瘍が判明した。生検の結果は腺癌で,放射線療法を行った。女性の尿排出障害では,稀な疾患であるが尿道癌の除外診断が必要と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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