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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科57巻2号

2003年02月発行

症例

Tension-free vaginal tape手術後に後腹膜血腫を合併した腹圧性尿失禁

著者: 柳沢良三1 小野澤瑞樹1 瀧本泰彦1

所属機関: 1春日部中央総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.153 - P.155

文献概要

39歳,女性。腹圧性尿失禁に対しtension-free vaginal tape手術を施行。術中,左穿刺針刺入部から出血したが縫合止血し,手術は問題なく終了した。しかし,術後血圧低下と下腹部痛が出現し,CTにて骨盤腔内血腫を確認した。止血用バルーンカテーテルによる経尿道的牽引が有効であり,以後回復は良好だったが,1,000mlの輸血を要した。経腟式尿失禁手術ではレチウス腔内の操作は盲目的であり,骨盤内出血の可能性を念頭におくべきであると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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