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小さな工夫
カテーテル留置中の肉眼的血尿の評価・表現方法
著者: 作間俊治1
所属機関: 1国家公務員共済組合連合会新小倉病院泌尿器科
ページ範囲:P.178 - P.179
文献購入ページに移動当院では従来言葉での表現を行っていたが統一性に劣ると考え,このたび簡易な血尿評価スケールを作成した(図1)。つまり,Microsoft Wordの文字形態MSゴシックでローマ数字Ⅱを10.5,18,36,72ポイントの大きさで白い紙に黒字で印刷し,蓄尿袋への接続管の下において,Ⅱの二本の線の隙間が血尿で見えなくなるかどうかで1度から5度と表現することにした。血尿が高度になると透明度がなくなり小さい字は見えなくなることを利用したものである(図2)。これは従来の色調を重視した血尿基準表とは異なり,透過性を重視したものである。なお当院で使用しているBARD社ウロバック蓄尿袋の管においては,10.5ポイントのⅡが透けて見える血尿1度では100mlあたり0.6ml以下の血液混入量で,72ポイントのⅡの隙間が透けて見えない血尿5度では100mlあたり4ml以上の血液混入量である。
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