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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科57巻3号

2003年03月発行

症例

後腹膜gastrointestinal stromal tumorの1例

著者: 多武保光宏1 水谷隆1 朝蔭裕之1 平林寧子2

所属機関: 1東芝病院泌尿器科 2東芝病院病理部

ページ範囲:P.241 - P.244

文献概要

 後腹膜gastrointestinal stromal tumor(GIST)の1例について報告する。患者は56歳,女性。結腸ポリープの術後経過観察中に腹部超音波検査で後腹膜腫瘍を指摘され,精査目的で受診した。腹部CTおよびMRI検査で長径6.2cmの腫瘍を肝左葉の裏面に認め,画像所見上左副腎腫瘍が最も疑われた。血液検査,副腎ホルモン検査,腫瘍マーカー検査では異常を認めなかった。われわれは後腹膜腫瘍摘除術を行い,術中所見で腫瘍は左副腎と離れており,後腹膜原発腫瘍と診断した。病理組織学的に低悪性度のGISTと診断された。免疫組織化学検査でCD34染色,c-kit染色で陽性を示し,GISTを裏付ける結果になった。術後1年2か月の現在まで再発を認めていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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