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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科57巻3号

2003年03月発行

症例

胆囊転移をきたした腎細胞癌

著者: 宮城徹1 北川育秀1 勝見哲郎1 竹川茂2 小林昭彦3 渡辺騏七郎4

所属機関: 1国立金沢病院泌尿器科 2国立金沢病院外科 3国立金沢病院放射線科 4国立金沢病院臨床検査科

ページ範囲:P.257 - P.259

文献概要

 症例は53歳,男性。1991年8月に左腎摘除術を施行され,外来経過観察中であった。10年6か月後の2002年2月のCTにて胆囊腫瘍および胆囊結石を指摘された。胆囊腫瘍は血管造影検査で著明に濃染した。当院外科にて腹腔鏡下胆囊摘除術が施行された。病理組織所見は摘除された腎細胞癌と同じ明細胞癌であった。免疫染色を施行し,腎原発巣と同様の染色性を示したため腎細胞癌の胆囊転移と診断された。本症例は他臓器には転移を認めず,IFN-αおよびUFTにて加療し,現在も経過観察中である。われわれの調べ得た限りでは,腎細胞癌が胆囊のみに転移を認めた例は,本症例で9例目の報告である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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