文献詳細
特集 前立腺疾患のすべて
Ⅱ 前立腺肥大症 治療法の選択と実際 経尿道的治療
文献概要
1 はじめに
前立腺肥大症に対する確立された手術法は,経尿道的前立腺切除術(TURP)である。しかしながらTURPの合併症は術中8.9%,術後15.8%と決して少なくなく1),より低侵襲な手技が望まれていた。この中の一つとして経尿道的レーザー前立腺手術がある。
レーザーを使用した前立腺治療には,バルーンレーザー高温度治療(transurethral balloon laser thermotherapy:TUBAL-T)もあるが,本稿では,レーザーを使用して前立腺を凝固または切除,蒸散し,術後に尿道前立腺部に有効な空洞が形成されて排尿症状が改善する術式に限って述べたい。
前立腺肥大症に対する確立された手術法は,経尿道的前立腺切除術(TURP)である。しかしながらTURPの合併症は術中8.9%,術後15.8%と決して少なくなく1),より低侵襲な手技が望まれていた。この中の一つとして経尿道的レーザー前立腺手術がある。
レーザーを使用した前立腺治療には,バルーンレーザー高温度治療(transurethral balloon laser thermotherapy:TUBAL-T)もあるが,本稿では,レーザーを使用して前立腺を凝固または切除,蒸散し,術後に尿道前立腺部に有効な空洞が形成されて排尿症状が改善する術式に限って述べたい。
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