文献詳細
特集 前立腺疾患のすべて
Ⅲ 前立腺癌 診断のための検査と評価
文献概要
1 はじめに
前立腺癌は骨転移をきたしやすい代表的な癌種である。進行癌においてはほとんどの症例で骨転移が認められ,疼痛や病的骨折などの症状を呈する。一般に前立腺癌の骨転移は造骨性病変として観察されるが,病理組織学的にはosteoblastic changeのみでなくosteolytic changeと混在している場合が多い1)。通常,骨転移の診断には骨単純X線写真,骨シンチグラフィー,MRIなどが用いられる。本稿では,骨シンチグラフィーを中心に骨診断の進め方,骨転移巣の拡がり,治療効果判定や最近の話題などを述べる。
前立腺癌は骨転移をきたしやすい代表的な癌種である。進行癌においてはほとんどの症例で骨転移が認められ,疼痛や病的骨折などの症状を呈する。一般に前立腺癌の骨転移は造骨性病変として観察されるが,病理組織学的にはosteoblastic changeのみでなくosteolytic changeと混在している場合が多い1)。通常,骨転移の診断には骨単純X線写真,骨シンチグラフィー,MRIなどが用いられる。本稿では,骨シンチグラフィーを中心に骨診断の進め方,骨転移巣の拡がり,治療効果判定や最近の話題などを述べる。
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