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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科57巻5号

2003年04月発行

綜説

前立腺肥大症に対する手術療法の変遷と展望―経尿道的前立腺切除術は現在でも標準的手術法か?

著者: 内田豊昭1

所属機関: 1東海大学八王子病院泌尿器科

ページ範囲:P.283 - P.290

文献概要

 わが国における人口構成の急速な高齢化に伴い,男性高齢者に出現する前立腺肥大症は,今後とも泌尿器科診療において最も多く診断・治療する疾患である。1990年代になり,前立腺肥大症に対する標準的手術法とされてきた経尿道的前立腺切除術(TURP)に代わる,多くのより低侵襲的な手術法が開発された。しかし,10年を経過した現在,これらの低侵襲的とされる新しい手術法は,TURPに取って代わったであろうか? 前立腺肥大症に対する手術療法の長期成績や無作為臨床試験による臨床成績などからみても,臨床効果,長期成績,医療費など総合的にみて,TURに勝るものはないというTURPの長所が浮き彫りにされつつある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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