文献詳細
セミナー 泌尿器科診療とリスクマネジメント 4
文献概要
リスク管理を医療現場で実効のあるものにするには様々な仕組みが必要である。その一つが記録であり,そしてそれを使いこなすチーム,それをサポートする組織である。事故はある確率で必ず起こる。従来は「運が悪かった」,「たまたま悪いことが重なって」,「相手が悪かった」などとして,あまり十分な分析はされなかった。その結果,失敗から学ぶことができず,教訓はチームで共有されず,システムの改善に結びつかず,再び失敗することになる。リスク管理は質の管理そのものであり,病院運営上の重要な戦略の一つである。
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