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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科57巻7号

2003年06月発行

症例

性同一性障害による自己去勢

著者: 長根裕介1 五十嵐匠1 杉本周路1 平方仁1 川田望1 滝本至得2

所属機関: 1駿河台日本大学病院泌尿器科 2日本大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.529 - P.531

文献概要

 症例は52歳の男性。妻および子供2人と同居。40歳頃より,女性になりたいとの願望が生じる。日々自己性器への嫌悪が強まり,自宅で陰囊をカミソリで切開後,両側精巣を摘除し投棄した。その後,陰囊部の疼痛と腫脹が増強し,当科を受診した。同日緊急に血腫除去,精索断端の結紮およびドレナージを行った。術後に精神神経科で性同一性障害と診断され,現在外来で経過観察中である。本邦における自己去勢報告例は,本症例を含めて4例のみである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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