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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科57巻8号

2003年07月発行

特集 泌尿器悪性腫瘍の治療指針―私たちはこうしている

腎癌の治療指針

著者: 中本貴久1

所属機関: 1広島市立安佐市民病院泌尿器科

ページ範囲:P.559 - P.563

文献概要

 局所に限局した腎癌に対する治療指針について手術療法を中心に概説した。術前の画像診断は,腹部CTスキャン,胸部CTスキャン,骨シンチグラフィーを全例に施行している。三次元的CTスキャンは,腫瘍と集尿システムの位置関係や立体的な腎動静脈の走行の把握に有用である。術式は後腹膜アプローチによる体腔鏡下根治的腎摘除術を第一選択としているが,大きな腫瘍,隣接臓器への進展のある腫瘍,腎静脈や下大静脈に進展している腫瘍は,肋骨弓下横切開による経腹的根治的腎摘除術の適応になる。腫瘍が小さく外方へ突出しており,集尿システムや血管系を損傷する危険のない症例は,原則として経腰的アプローチで腎動脈を阻血する標準的な腎部分切除を施行している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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