文献詳細
特集 泌尿器悪性腫瘍の治療指針―私たちはこうしている
文献概要
腎盂・尿管がんに対する,国立がんセンター中央病院泌尿器科における,診断,治療の方針について概説する。
1 はじめに
上部尿路がんの診断,治療においてはいくつかの難しい点がある。まず,直接肉眼的に,すなわち内視鏡的にアプローチすることが困難で,診断の確定に苦労することがある。また,尿路上皮腫瘍の特徴として,膀胱や尿道といった下部尿路や対側腎盂尿管にも,同時性または異時性に腫瘍が多発する傾向がある。そのため診断,治療を考えるうえで,気をつけなければならないことが多い。
これらの点を考慮しながら,われわれの施設で行っている腎盂・尿管がんに対する診断,治療の方針を述べたい。
1 はじめに
上部尿路がんの診断,治療においてはいくつかの難しい点がある。まず,直接肉眼的に,すなわち内視鏡的にアプローチすることが困難で,診断の確定に苦労することがある。また,尿路上皮腫瘍の特徴として,膀胱や尿道といった下部尿路や対側腎盂尿管にも,同時性または異時性に腫瘍が多発する傾向がある。そのため診断,治療を考えるうえで,気をつけなければならないことが多い。
これらの点を考慮しながら,われわれの施設で行っている腎盂・尿管がんに対する診断,治療の方針を述べたい。
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