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特集 泌尿器悪性腫瘍の治療指針―私たちはこうしている
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近年の化学療法の進歩とともに,精巣腫瘍の治療成績は著しく改善し,かなり進行したものでも治癒が可能となった。しかし,初期治療に失敗すると難治性となるため,きちんとした治療方針に基づいた治療が必須である。精巣腫瘍の治療では,stageⅡAまでのセミノーマ症例,stageⅠの非セミノーマを除くと,多くの例で全身化学療法を基本とした集学的治療が必要であり,後腹膜リンパ節郭清術は残存病変切除のため実施される。全身化学療法の選択にあたっては,International Germ Cell Consensus Classificationが重要である。本稿ではこれらの点を概説する。
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