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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻1号

2004年01月発行

特集 泌尿器科領域の緊急手術と緊急処置

腎外傷

著者: 中津裕臣1

所属機関: 1旭中央病院泌尿器科

ページ範囲:P.7 - P.11

文献概要

要旨

 腎外傷の診断,治療方針について国保旭中央病院で1994年1月~2003年6月に受診した腎外傷患者105例の検討を加えて解説した。腎外傷は若年男性に多くみられ原因は交通外傷,転落・転倒,スポーツ外傷などであった。損傷形式では日本外傷学会分類でⅠ型,Ⅱ型が77%を占めていた。他臓器損傷の合併は45%にみられた。受傷後早期に造影CTにて損傷程度を判断することが重要であるが,腎外傷は自然治癒傾向があり,出血のコントロールがつけば保存治療が原則と思われ,Ⅲ型の高度損傷においても,特に合併症を起こさず治療できる。ただし,腎茎部損傷や持続する尿瘤に対しては,適切な時期に手術を行う必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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