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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻1号

2004年01月発行

特集 泌尿器科領域の緊急手術と緊急処置

他科手術時の尿管損傷

著者: 蓮井良浩1 長田幸夫1

所属機関: 1宮崎大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.33 - P.38

文献概要

要旨

 他科手術時の尿管損傷はその大半が婦人科手術で認められる。つまり,中部から下部尿管損傷の頻度が高いことを意味している。その診断と治療については,尿管カテーテル法と腎瘻造設がまず行われるべきである。対処できない場合には,施行する頻度は少ないが,尿管端端吻合術を理解していなければならない。さらに,最も精通してなければならないのが,膀胱尿管新吻合術である。ただ,尿管の欠損長が長ければ,psoas hitch法を行わなければならない。治療を行う際には,婦人科手術後の女性が多いということと再建手術での不成功の可能性を十分に理解して,納得医療を行わなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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