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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻11号

2004年10月発行

綜説

性分化異常症における外科的治療

著者: 野々村克也1

所属機関: 1

ページ範囲:P.819 - P.826

文献概要

要旨 ヒト性分化に関する分子遺伝学的研究の進歩により性分化異常症のメカニズムの解明が進み,本症は出生前後の早期に診断可能となった。現在はその診断に則り,社会的性の決定をいかに行うか,乳幼児期―成人に至るまでの精神的・肉体的適応をいかに支えていくのかが問題とされている。外科的治療としての1)性腺・内性器の検索・摘除,2)男性化外陰形成術,3)女性化外陰形成術もその一環として位置付けられる。20世紀末より,腹腔鏡・拡大鏡の導入,手術機器の発達によりいずれも1歳未満の乳児期に行うことが可能となってきた。しかし,女性化外陰形成術に関しては従来の方法では長期成績が悪く,手術時期・方法に疑問が投げかけられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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