文献詳細
トピックス 再生医療
文献概要
要旨:21世紀の医学を牽引する新しい医学領域として,「自らの臓器を自ら創る」再生医学が注目を浴びている。臓器の再生には,臓器細胞の分化を誘導する増殖因子など,いわば臓器生育の土壌「soil」と,臓器細胞を生み出す幹細胞/前駆細胞「seed」の双方の研究が重要である。再生医学は最近,われわれ成人の体内にさまざまな臓器細胞に分化し得る体性幹細胞が存在することが発見され,また一方で,無限の増殖能とほとんどすべての臓器細胞に分化し得る能力を有するヒトのES細胞(胚幹細胞)が樹立されたことで飛躍的な進歩を遂げている。われわれは現在ヒトES細胞を用いた血管再生医療の開発にとり組んでいる。
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