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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻11号

2004年10月発行

トピックス 再生医療

再生医学とヒトES細胞

著者: 伊藤裕1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科臨床病態医科学内分泌代謝内科

ページ範囲:P.855 - P.861

文献概要

 要旨:21世紀の医学を牽引する新しい医学領域として,「自らの臓器を自ら創る」再生医学が注目を浴びている。臓器の再生には,臓器細胞の分化を誘導する増殖因子など,いわば臓器生育の土壌「soil」と,臓器細胞を生み出す幹細胞/前駆細胞「seed」の双方の研究が重要である。再生医学は最近,われわれ成人の体内にさまざまな臓器細胞に分化し得る体性幹細胞が存在することが発見され,また一方で,無限の増殖能とほとんどすべての臓器細胞に分化し得る能力を有するヒトのES細胞(胚幹細胞)が樹立されたことで飛躍的な進歩を遂げている。われわれは現在ヒトES細胞を用いた血管再生医療の開発にとり組んでいる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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