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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻11号

2004年10月発行

症例

骨盤内臓器と肺の4重複癌

著者: 井上省吾13 宮本克利1 池田洋1 水谷雅巳1 松木曉1 園部宏2

所属機関: 1国立福山病院泌尿器科 2国立福山病院研究検査科病理 3JA尾道総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.885 - P.887

文献概要

 患者は67歳,男性で,肉眼的血尿を認め,近医を受診した。PSA高値のため前立腺生検を施行し,前立腺癌と診断された。膀胱鏡で多発性乳頭状腫瘍を認めた。胸部CTにより,結節影を認め,左上葉部分切除術を施行した。病理診断は小細胞癌であった。大腸内視鏡検査を施行し,直腸に腫瘍を認めた。骨盤内臓全摘,回腸導管・人工肛門造設術を施行した。病理診断は,前立腺癌(中分化型腺癌),膀胱癌(非乳頭状移行上皮癌),直腸癌(高分化型腺癌)であった。改めて肺癌の病理組織を検討し,最終的に同時性4重複癌と診断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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