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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻11号

2004年10月発行

文献概要

症例

緩下剤の長期内服により生じた酸性尿酸アンモニウム結石

著者: 嶺井定嗣1 五十嵐智博1 吉川哲夫1 平野大作1 吉田利夫1 滝本至得1

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.889 - P.891

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 症例は22歳の女性。右腰背部痛および悪寒,悪心を主訴に近医を受診した。以前より便秘のため下剤を常用していた。KUB上,両側尿管結石を認め当院を受診した。受診時の血液生化学検査においてBUN 28.6mg/dl,Cr 4.8mg/dlと腎不全の状態であった。このため緊急に両側尿管ステントを挿入した。腎不全の改善を待ち,体外衝撃波結石破砕術(ESWL)および経尿道的尿管砕石術(TUL)を行った。結石分析の結果では,酸性尿酸アンモニウム結石であった。現在,下剤内服の中止と高尿酸血症薬内服を行い,経過観察中であるが,再発の所見は認められない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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