文献詳細
特集 悪性腫瘍との鑑別が困難な各領域の諸病変
文献概要
要旨
画像検査の進歩により副腎腫瘍の発見される頻度は最近目覚しく増加しているが,これらの病変の良性・悪性を鑑別するに当たって,ホルモン非活性皮質腺腫が副腎偶発腫の約7~8割を占めることを前提にして考える必要がある。充実性腫瘍のサイズが6cm以上のときは,悪性腫瘍の可能性が高くなり,4cm以下では可能性は非常に低く,4~6cmの間はgray zoneとして扱うことが勧められる。ただし,悪性腫瘍もしくはその既往のある症例では,サイズにかかわらず転移性腫瘍の頻度が高いことに留意しておくべきである。骨髄脂肪腫のように,サイズが大きくても良性のことがあり,これらの疾患を考慮に入れたうえで,判断に迷う場合は経過観察すべきものと思われる。
画像検査の進歩により副腎腫瘍の発見される頻度は最近目覚しく増加しているが,これらの病変の良性・悪性を鑑別するに当たって,ホルモン非活性皮質腺腫が副腎偶発腫の約7~8割を占めることを前提にして考える必要がある。充実性腫瘍のサイズが6cm以上のときは,悪性腫瘍の可能性が高くなり,4cm以下では可能性は非常に低く,4~6cmの間はgray zoneとして扱うことが勧められる。ただし,悪性腫瘍もしくはその既往のある症例では,サイズにかかわらず転移性腫瘍の頻度が高いことに留意しておくべきである。骨髄脂肪腫のように,サイズが大きくても良性のことがあり,これらの疾患を考慮に入れたうえで,判断に迷う場合は経過観察すべきものと思われる。
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