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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻13号

2004年12月発行

症例

成人女性に発生した尿管異所開口術後尿失禁

著者: 市原浩司1 久末伸一1 西中一幸2 舛森直哉1 伊藤直樹1 塚本泰司1

所属機関: 1札幌医科大学泌尿器科学教室 2Division of Pediatric Urology,Department of Surgery,Children's Hospital Medical Center,Cincinnati,Ohio

ページ範囲:P.1027 - P.1030

文献概要

 症例は30歳女性で,立位時にのみ発生する尿失禁を主訴に受診した。19歳時の左重複尿管・尿管異所開口に対する左上半腎切除術の既往があった。精査の結果,以前の手術の遺残尿管が憩室化し,失禁・頻尿の原因となっていたと判明した。遺残尿管切除術を施行し,自・他覚的に失禁は消失した。重複尿管・尿管異所開口の治療術後,下端残存尿管は憩室化し失禁の原因となる可能性があるため,十分に説明を行っておくことが必要と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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