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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻13号

2004年12月発行

症例

術後スリング材が脱落した膀胱頸部吊り上げ術

著者: 加藤成一1 高田俊彦2 西野好則1 伊藤康久1 坂義人1

所属機関: 1岐阜市民病院泌尿器科 2大垣市民病院日泌尿器科

ページ範囲:P.1043 - P.1045

文献概要

 腹圧性尿失禁に対する恥骨固定式膀胱頸部吊り上げキット(VESICA(R))を用いた手術後4年経過し,スリング材が脱落した1例を経験したので報告する。腹圧性尿失禁TypeⅢの46歳女性に対し,Vesica(R)スリング手術を施行した。尿失禁量は一度改善したが,手術4年後に尿失禁の憎悪を認めた。腟部にはスリング材が脱落,露出していた。同部を除去し,再発した尿失禁に対してTVT(tension free vaginal tape)手術を施行した。TVT術後は経過良好である。現在Vesica(R)手術は行われなくなったが,スリング材感染を念頭に置き,術後も長期間にわたる経過観察が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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