臨床泌尿器科58巻13号

2004年12月発行

症例

悪性腫瘍との鑑別が困難であった腎血管腫

著者： 漆原正泰¹² 駒井好信¹ 森本信二¹ 酒井邦彦¹

所属機関： ¹土浦協同病院泌尿器科 ²現籍：東京医科歯科大学大学院泌尿器科学分野

ページ範囲：P.1051 - P.1053

文献概要

　58歳，女性。1995年に甲状腺癌で手術。人間ドックの腹部エコーにて右腎実質内に長径13mmの不均一なエコー像を呈する腫瘤を指摘され当科を初診した。画像上，腎細胞癌あるいは甲状腺癌腎転移の可能性が示唆されたため腎部分切除術を行った。術後，病理組織学的に腎血管腫と判明した。