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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻2号

2004年02月発行

綜説

夜間頻尿の成因と治療

著者: 菅谷公男1 西島さおり1

所属機関: 1琉球大学医学部器官病態医科学講座泌尿器科学分野

ページ範囲:P.103 - P.111

文献概要

要旨

 夜間頻尿は加齢とともにその頻度が増加する。夜間頻尿の成因は夜間多尿と膀胱容量の低下に分けられる。夜間多尿の原因としては水分過剰摂取と高血圧症が考えられ,膀胱容量低下の原因としては高血圧症,睡眠障害と脳脊髄排尿抑制機構の機能低下が考えられる。高齢者の夜間頻尿は夜間多尿と膀胱容量低下の両方が関与していることが多く,排尿日誌の記載が診断に有用である。夜間多尿の治療としては,水分摂取制限,降圧薬,日中の利尿薬,バゾプレシン,運動療法などがあるが,バゾプレシン投与は慎重に行うべきである。膀胱容量低下の治療としては,膀胱訓練,抗コリン薬,ナフトピジル,フラボキサート,睡眠薬,膀胱拡大療法などがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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