文献詳細
特集 イラストレイテッド泌尿器科手術
文献概要
要旨:腹腔鏡下腎盂形成術は,従来の開放手術の高い成功率に内視鏡手術の低侵襲性を併せ持つ術式として注目されている。われわれは1998年より本術式による治療を開始し,初期は成人における一次的狭窄例のみを適応としたが,現在では10歳以下の小児例や二次的狭窄例にも積極的に応用し良好な治療成績を得ている。本術式は体腔内での結紮・縫合技術の習得に時間を要するものの,従来の開放手術に比べると明らかに低侵襲であり,腎盂尿管移行部狭窄の外科的治療法の有用な選択肢となり得る。
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