icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻5号

2004年04月発行

小さな工夫

IPSSの認知度を高める解析方法

著者: 高岩正至1 酒井多喜夫2

所属機関: 1米沢市立病院泌尿器科 2福島県立医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.344 - P.345

文献概要

 国際前立腺症状スコアー(IPSS)は排尿に関する自覚症状を点数化したものである。7つの質問事項ついて,無症状0から重篤な症状5までの6段階のいずれかを選択し,総合評価は0点から35点までに分かれ,0点から7点までが軽い,8点から20点までが中程度,21点以上が重いと判定する(図1)。IPSS質問項目の中でQ1,Q2,Q4,Q7は膀胱刺激に関するものであり(図 1,斜字),Q3,Q5,Q6(図1,太字)は尿排出に関するものである。両者を区別して解析することで,患者・医療者ともに認知しやすくなった。

 膀胱刺激に関する4つの質問の合計点数を満点20から引いた数字を20で割り膀胱刺激満足率として%表示する。同様に尿排出に関する3つの質問事項の合計点数を満点15から引いた数字を15で割り尿排出満足率として%表示する。QOLも同様に%表示する。別表を利用すると計算の手間が省ける(図2)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら