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小さな工夫
腎囊胞穿刺における経皮的胆管ドレナージチューブの有用性
著者: 白石晃司1 上領頼啓1
所属機関: 1済生会下関総合病院泌尿器科
ページ範囲:P.346 - P.346
文献購入ページに移動患者を仰臥位とし上腕を頭側に伸ばし,腹部に枕を入れ,皮膚をイソジンにて十分に消毒する。1%キシロカインによる局所麻酔後,3.5 MHz超音波ガイド下に22G穿刺用針にて嚢胞を穿刺する。囊胞液の性状を観察し約10mlを細胞診に提出する。囊胞のサイズにもよるが可及的に囊胞液の吸引を行い(この時点で完全な吸引は目指さない),吸引した量と同量の造影剤を注入し囊胞造影を行い,壁の不整や尿路との交通の有無をチェックする。0.018インチガイドワイヤー(ピアノ鋼線)を挿入する。皮膚刺入部に抵抗があるため18G針にて皮膚を切開する。PTC-D用のドレナージ針(19G×270mm)(八光商事)をX線透視下に挿入し内針を抜去する。内容液を造影剤が完全に消失するまで吸引し(ピッグテールカテーテルと同様に大きな囊胞内ではドレナージチューブ先端の位置を微調整しながら吸引する),硬化剤を注入し(われわれはミノサイクリン100~200mgを使用),ドレナージチューブを抜去する。
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