文献詳細
綜説
文献概要
要旨
超音波検査の進歩と普及は,飛躍的に無症状の小児泌尿器科疾患を増加させた。画像的には水腎症という形で発見されるが,速やかな外科治療が必要なものから特に治療を要しないものまで多様な疾患が含まれており,その鑑別診断の進め方が重要となる。また,小児期・青年期の腎不全の原因として先天性腎尿路奇形が重要な位置を占めているが,基礎疾患の治癒は治療の終了ではない。腎機能を中心とした長期経過観察が,良好な腎機能の保持に必須である。先天性水腎症や膀胱尿管逆流症が小児泌尿器科疾患の多くを占めるが,発生頻度,診断・治療の進め方,保存的観察例の長期経過,腎機能の予後などについて多施設が参加した共同研究が必要である。
超音波検査の進歩と普及は,飛躍的に無症状の小児泌尿器科疾患を増加させた。画像的には水腎症という形で発見されるが,速やかな外科治療が必要なものから特に治療を要しないものまで多様な疾患が含まれており,その鑑別診断の進め方が重要となる。また,小児期・青年期の腎不全の原因として先天性腎尿路奇形が重要な位置を占めているが,基礎疾患の治癒は治療の終了ではない。腎機能を中心とした長期経過観察が,良好な腎機能の保持に必須である。先天性水腎症や膀胱尿管逆流症が小児泌尿器科疾患の多くを占めるが,発生頻度,診断・治療の進め方,保存的観察例の長期経過,腎機能の予後などについて多施設が参加した共同研究が必要である。
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