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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻6号

2004年05月発行

原著

急性腎盂腎炎入院例の臨床的検討―複雑性腎盂腎炎,結石性腎盂腎炎を中心に

著者: 吉田宗一郎1 中込一彰1 後藤修一1

所属機関: 1県西部浜松医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.423 - P.426

文献概要

 過去6年間に当院泌尿器科および救急部に初診入院加療を行った急性腎盂腎炎98例を対象にその治療内容を検討した。複雑性腎盂腎炎患者83例中,57例(69%)が第2世代セフェム・ペニシリン系薬にて反応治癒し,尿培養にて46%より大腸菌が検出され,初発時には単純性腎盂腎炎同様に各種抗菌薬に高い感受性を示すと考えられた。また結石性腎盂腎炎患者23例中,15例(65%)は抗菌化学療法のみにて治癒したが,5例(21%)が平均1.8日にて敗血性ショックに陥っており,特にCRP≧15mg/dlの症例では早期に尿路管理を施行すべきであると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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