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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻6号

2004年05月発行

症例

大動脈解離を契機として発見された膀胱褐色細胞腫

著者: 杉浦晋平12 槙山和秀1 鈴木康太郎1 藤浪潔1 斎藤和男1 野口和美1

所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器科 2横浜市立大学附属病院泌尿器科

ページ範囲:P.427 - P.429

文献概要

 症例は56歳,女性。急性大動脈解離で入院時のCTで膀胱腫瘍指摘され,当科を受診した。3年前より排尿時冷汗,嘔気があったが放置していた。膀胱鏡所見は左後壁粘膜下腫瘍。内分泌検査で血中および尿中カテコールアミンが高値であった。排尿時血圧測定では排尿直後の急激な血圧上昇とその後急激な低下があった。排尿時内分泌検査でも排尿直後の血中カテコールアミンの上昇を認めた。膀胱褐色細胞腫の診断で膀胱部分切除を施行した。術後8か月の現在,再発は認めていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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