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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻7号

2004年06月発行

特集 前立腺生検の最前線

経直腸生検の説明,前処置,合併症と禁忌

著者: 前田修1

所属機関: 1大阪府立成人病センター泌尿器科

ページ範囲:P.461 - P.466

文献概要

要旨

 経直腸的針生検は,重篤な合併症は稀であるが一定頻度で生じるため,前立腺生検症例の急増に伴いその絶対数は増加している。血尿,血精液症は比較的高頻度に生じるが治療を必要としない軽微なものが大半である。抗菌剤の予防投与は有効であり,通常生検当日のみの投与が一般的である。腸内細菌による感染症は数%未満であるが発生し,稀ではあるが敗血症に進展するものもある。基礎疾患として糖尿病を持つ患者,ワーファリン(R)などの抗凝固剤服用患者,人工血管やペースメーカを装着している患者では,適応を十分考え,注意深い前処置が必要である。また様々な合併症を生じる可能性のある検査であることを患者に伝える必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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